ペンライト

ヒデキのパイオニア☆スピリットデー:1974年8月3日

今ではアイドル応援のためのサイリウム(ケミカルライト)は、コンサートなどでは当たり前となっているが、当初はペンライト(文字通りペン型の小さい懐中電灯のようなもの)が使用されていた。

そんなアイドルのコンサートでのペンライト文化の本格的な幕開けとなったのは、1974年8月3日

ヒデキが行った初めてのスタジアムコンサート(第1回大阪球場がきっかけだったのだ。

さまざまなインタビュー記事でその話題に触れられているが、東京新聞で連載された「ヒデキ!カンレキ!! 感謝の歴史」でも、ヒデキ自身が次のように語っている。

忘れもしない1974年夏の大阪球場。
夜の公演だったので、前日のラジオで「客席のみんなが見えるように、懐中電灯を持ってきて」と呼び掛けたところ、大勢のファンが持ち込んでくれました。初めて見る客席の光はとても幻想的だったのを覚えています。

2016年8月24日掲載
(23)ペンライト 始まりは74年の懐中電灯

これ以降は「客席から光るものを振る」というファンアクションはヒデキのコンサートで定着、他のアイドルのコンサートにも波及していった。

色をつけるためにカラーセロファンを巻くなどのアイディアも普及し、その後80年代にはサイリウム(ケミカルライト)が販売されるようになった。

逝去後も数々のイベントが開催され、ペンライトは姿を消したものの、フィルムコンサートでは色とりどりのサイリウムがあの頃のままのファンアクションで、そのスピリットは今に至るまで脈々と受け継がれている。


※参考文献